『オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』(森博嗣・講談社ノベルス)を読了。

 というわけで、ネタばれを含みつつ、感想のようなものを書いておきます。


   







   ********** **********
   ********** **********
   ********** **********
   ********** **********
   ********** **********













 ミステリィとしては、わりと正統派な雰囲気でしたねー。「皆を集めてさてと言い」というカタチではなかったですけど、ちゃんと謎解きもあって。

 それより、エピローグで明かされた事実の方に驚きました。名前がカタカナで表記されているので一応彼は本当にあの犀川創平なのかという疑いを頭の片隅に置きつつ読んではいたんですけど。まさか、正体が保呂草さんだったなんて! ということは、パートナは各務さんですね。法的な結婚はしていないけどパートナはいる、というのは保呂草さん自身のことなのか、本物の犀川先生がそうだということなのか・・・ま、前者でしょうね。犀川先生っぽくないな~という部分もあったりはしたんですけどね、主人公と一緒の部屋に泊まったり、母(紅子さんのことね)は今でも父を愛している、なんて言ってみたり。サインをOKしてみたり(保呂草潤平って書いたのかよ 笑)。ということは、あのブティックの店員は誰だったんだろう、各務さんは保呂草さんより年上だから違うっぽいし、紫子さんがあんなにフランス語が流暢に話せるとも思えないし、どっちでもない、というのが正解なのかな。
 そうか~、今でも紅子さんと保呂草さんは連絡を取っているんだ。サイカワを名乗っているのにそこにいたのが保呂草さんだったから四季は「意外」って言ったのね。
 ただ、このオチ、Vシリーズを読んでない人には意味不明でしょうね(笑)

 ていうか、あの島、妃真加島だったんかいっ。ということは最寄りの空港はセントレアかな。
 Gシリーズ最終作『ωの悲劇』の舞台もこのオメガ城が舞台になるのかな?

 孤島もののセオリー、連絡手段については、編集長はまさか修理されるなんて思ってなくて、自分がフランスに戻った後「部下が帰ってこない、連絡も取れないし心配だ」とか何とか言って警察を島に向かわせる、予定だったんじゃないのかなー。
 四季の言葉の段階では、編集長はこっちに出張だと嘘をついて愛人と旅行にでも行ってるのかなーと思ったんですけど、本当にこの島に来てたとはねー。四季はすべてわかっててヒントを出していたんですね。

 主人公の苗字は、名古屋の某ベテラン・ローカルタレントをつい思い浮かべてしまったんですけど、ミヤチ・ノエミのルーツも那古野だったりするのかな?


 とりあえず、森作品での私の最推しキャラ・保呂草さんにまた会えて嬉しかったです♡

ドラマ版『さよならの向う側』

遺留捜査7 未公開シーン集

comment iconコメント ( 0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( 0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)