ドラマ『お水の花道』、フジテレビオンデマンドで見てしまいました。DVDになってないようなので・・・。
 カメラ目線でキラキラ~な演出と、主人公の味方っぽくてオーナーさんけっこう好きかもと思ったというかすかな記憶(黒い服を着てテラス?の上から見守っていた姿がおぼろげに・・)しか残ってなくて、なんでストーリィをすっかり忘れてしまってたんだろうと思いながら見てたんですが・・・ ラストがあまりにもショックすぎて、記憶から消してしまいたいと、なかったことにしたいと、思い出すことからも離れてしまってたのかもしれない。それすらも記憶に残ってなかったんですけど。
 もう、本当にショックが大きすぎて。だってさ、これってコメディじゃなかったの!? 普通にハッピーエンドでいいじゃん。なんで、なんで・・・・。・・石崎さん、無念だったろうなぁ・・・明菜のこともパラダイスのことも。どうしても上川さんの役に感情移入してしまうのでそれが苦しくって。せっかく心臓病は手術が成功して治ったというのに、交通事故で即死ってまさかですよね。
 おおげさな演技の多い中でただ一人静かに、ひたすら真面目に、明菜やパラダイスを見守っていた石崎脩一オーナーを、見ている時間がわたしにはとっても幸せで。彼に感情移入して、明菜へ想いを伝えるシーンでは胸をぐっと掴まれ。ひとことひとこと、一生懸命大切に確かめるように吐き出す言葉に、浸って、それがわたしにもとっても幸せな時間だったのに。大好きなシーンだったのに。(記憶の中ではコメディというかギャグっぽい印象だったので、まさかこんながっつりラヴ・ストーリィになるとは。)
 それを奪うあの結末。あぁ苦しい・・・・・・・・・。いつもなら大好きなシーンを脳内反芻して浸るのに(同じように上川さんが演じたキャラが死んでしまう『サヨナラの恋』ですらそうしていたのに)、それすら辛すぎて・・・・。結末を完全に忘れたまま無邪気に浸っていたあの頃が懐かしい。えーん。
 ほとんど表情を変えない石崎が、第5話のラストで、藁人形おもちゃの面白さが「わたしにもわかりません」と言って明菜にかすかに微笑んだシーンで胸をずっきゅんやられてしまったこと、第7話のラストで「昨日長瀬君に言われたんです。自分は・・指をつめる覚悟があると。わたしはそんなふうに見えるんでしょうか。実は・・ ちょっとショックだったんです」と言ったのを明菜に笑われたのにつられて思わず笑ってしまった顔(ちゃんとした笑顔はたぶん唯一)、を何も考えず好きだと思えていたあの頃が懐かしい。うる。
 それでも。iPad miniで再生してスクリーンショットを取ってそれを壁紙にしたりしてたら(今のわたしのタブレットの壁紙は若き上川さんのどアップです♪)なんだか幸せになれて。ちょっと落ち着いてきました。

 上川隆也さんの出演された作品で、わたしが唯一見ていたものがこのドラマでした。といっても、Cat’s Eyeのアニメで瞳の声を担当していた戸田恵子さんが出演しているからという理由で途中から見始めたものだったんですけど(たぶんそうだったかと)。オーナーさんのことが好きだったという記憶はあったんですけど誰が演じていたのかなんて全く意識していなかったみたいで、wikiの出演作リストで見かけてひょっとしてと思ったらやっぱりこの役が上川さんだったという・・・。役者さんに詳しくないわたしにとって、バラエティで見かけたことのない人は名前は知っていても顔はわからないという状態で、EDには役名が出てないこともあって、誰が演じているのかわからないままだったのかも。リアルタイムで見ていたあの頃に、ちゃんと演じている人を確かめて、その人の出演作をもっと見てみようかなという気持ちになっていれば、見られなかった作品の数々に後悔することもなかったのにな・・・。自分のばかばか。はぁ(ため息)。
 もう二度と忘れたくないと、いくつかセリフを書き起こしてみました。思い出す手掛かりになればと。そのためにいったい何度同じシーンを再生したことでしょう。



(第10話)

石「本当は もっと高い所まで飛べる鳥が もうこれぐらいでいいだろうと 低い枝に巣を作ることがあるそうです。 けれどある日 自分はもっと高い 空の向こうまで 飛んでいけることに気がついた 飛び立つためには 今まで慣れ親しんだ巣を 捨てて行かなければならない それを そばで見ていたとしたら あなたなら どうしますか
仁「止めることは・・できないと思います。 でも、もしその鳥が大切なら 危険な目に遭わないかどうか ずっと見守り続けると思いますよ
石「そうですか。 亡くなった松島オーナーが あなたを評価していた訳が よくわかりました
仁「松島さんが
石「将来必ず 一流の店を持つ男だと よく話してらっしゃいました。
  あなたとは 松島さんと三人で飲みたかった



石「15の年に家を出て ひどい生活をしていたそのときに わたしを拾って育て上げてくれたのが松島さんだったのです
明「松島さんが・・
石「わたしはあの時 あなたを引き止めることができなかった それは松島さんのように・・ ホステスひとりひとりの人生を尊重できる経営者でありたかったからです
  振り返ると、明菜の手を取り懐中時計を返す石崎
石「これは あなたが持っているべきです
明「でも・・ わたしはもうパラダイスには帰れません・・ 
石「わたしはこう思います。店にとって一番大切なものは お客様を笑顔にしようとする ホステスひとりひとりの 心だと
  再び背中を向ける石崎
石「あのとき・・・ できることなら ひとりの人間として あなたを引き止めたかった
明「石崎さん・・
石「パラダイスに 帰ってきてください・・・ それが 経営者としてではない わたしの・・・心からの願いです
 石崎の背中にそっと抱きつく明菜



(第12話)
 
石「かたちあるものは いつか必ず 消えて なくなる 人の命というものは 本来とても儚いものです。 それでもなお 生きていたいと願うその気持ちが 人を生かしているのでしょう
  明菜の方へ半身を向ける石崎
石「手術を・・ 受けようと思います
明「石崎さん・・
石「わたしは今まで 死ぬことなど少しも恐くなかった。 しかし・・ 今初めて思いました。 死にたくないと。 心の底から思います もう一度 ここへ戻ってきたい・・ もう一度 このパラダイスに帰ってきたい
明「石崎さん・・ 帰ってきてください
石「ここで待っていてください
  ゆっくりと歩みより右手で明菜の背中をそっと抱く石崎
石「必ず帰ってきます 必ず・・あなたのもとへ 帰ってきます
  店に背中を向け歩きだす石崎 


  明菜のことをまっすぐに見つめる石崎
石「生と死のはざまで いつもわたしを励ましてくれていたのは あなたの笑顔でした。 今日 わたしがここに戻ってこられたのは 明菜さん あなたのおかげです
  石崎に背中を向け涙を流す明菜
明「わたし・・ずっと恐かった 恐くて怖くてたまんなかった。 あなたが死んでしまうんじゃないかって いなくなっちゃんじゃないかって ばかだよね・・
  あたし・・ あたし・・ 

  ゆっくりと彼女の前にまわりこむと石崎はためらいがちに左手の指で明菜の涙をそっと拭う
  石崎の顔を見上げる明菜
明「石崎さん・・
石「あなたを・・  愛してる
  泣きじゃくり石崎の胸にすがりつく明菜
明「もうどこへも行かないでください どこへも行かないでください
  右手でそっと彼女の肩を左手で頭を抱く石崎 


 上川隆也さんも、財前直見さんも、あの結末をわかった上であのシーンを演じていたんですよね・・・どんな気分だったんだろう・・・・。でも舞台のお芝居ならそれがあたりまえなので、こちらが想像するほどのことでもなかったんでしょうか。
 ストーリィ的にはどうなのと思ったりもしますが、ステキな上川さんに浸れたのは幸せでした。上川さん、あんな空気の中ほぼずっと真顔でいなきゃいけなかったのは大変じゃなかったでしょうか(笑)
 そうそう、このドラマの何がすごいって、ヒロインを想う二人の男の役を演じていたのが上川“エンジェル・ハート”隆也さんと阿部“下町ロケット”寛さんだったってことじゃないでしょうか(笑) 同じ時期に同じ曜日のドラマに主演していた二人ですものねー。今から約17年前、さすがに二人とも若いです。どんなに想いを伝えようとしてもスルーされてしまう仁ちゃん(阿部ちゃんの役)が不憫で(笑)



  1月1日 追記

 もう一度だけと思い最終話を見返したら・・・ショックが大きすぎたせいなのかラストに幽霊(?)になった石崎が登場していたことをすこーんと忘れていたという。あーホント見返してよかった、わたしの記憶力っていったい・・・(涙)。でも、そうだよね、魂だけになってもこうして見守ってくれているっていうシーンてやっぱり必要だよね。
 石崎の最後のセリフがこれでした。
あなたが これまで歩いてきた道が そして これから歩いていく道が 明菜さん・・ あなたの お水の花道なんです

  

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