久しぶりの二次創作。本当は全体が完成してからサイトかぴくしぶにでもアップしようと思ってたんですけど、書きあがるメドが立たないので思い浮かんだ断片だけをここにアップすることにしました。

 シティーハンターの原作のラストの、教会からの帰り道の途中のエピソードです。
 花嫁のブーケを受け取ったら次に結婚できる、という言い伝え(?)があるということは、原作ラストでの撩のあのセリフはプロポーズに違いない!というところから想像したものです。美樹が「香さんに向かって投げるわね」というようなことを言ってたことからも、それを踏まえているはずだと思うんですよね。美樹は「次は香さんだといいわね」みたいなことも言っていたし。

 というわけで、こんなものを書いてみました。


   




   


「ねぇ撩・・・」
「ん?」
「美樹さんのブーケ・・・ 本当にあたしが受け取っちゃってよかったのかな・・?」
 襟元についてただけの花なのにわざわざ「ブーケをとってた」なんて言われたら、「そういう意味」だって思いたくなるじゃない。
 でもまたはぐらかされるんじゃないかと思うと恐くて香は撩の顔が見れなかった。
 だが一瞬の沈黙のあと撩が口にした答えは、思いもかけないものだった。
「・・・してもいいぜ、結婚式。お前がしたいなら・・・・」
「え!?」
 驚いた香の顔が撩の方へ向く。
「ただし、客を呼ぶのはなしだからな!!」
 撩の顔が赤っぽく見えるのは夕焼けのせいだけじゃないだろう。
 香の目からみるみる涙が溢れる。
「お、おい何泣いてんだよ・・・ 」
「だ、だって・・・ 撩の口からそんな言葉が聞けるなんて・・・・・・
 ありがとう・・・でも、あたしは・・撩のそばにいられるだけで・・・それでいいから・・・・
 ・・・そう言ってくれただけで、嬉しいから・・・・」
 香は涙に濡れた顔で微笑みを浮かべた。
 二人の乗った車が赤信号で停まった車列の最後尾に着き、撩がブレーキを踏んだ。
 歩道との境には街路樹。
 撩と香の視線が合う。
 撩は香の頭を左手で掴むと、衝動的にその唇へ自分の唇を重ねた。
 名残り惜しく唇を離した撩の視界に飛び込んできたのは、目を見開いたまま固まっている香の顔だった。
 その姿に撩の中にむしょうにおかしさがこみあげてくる。
「キスするときは目を閉じるのが礼儀だった教えたはずだろ?」
「あ、あんたがいきなりするのが悪いんでしょ!」
 顔を真っ赤に染めて叫んだ香の声が徐々に小さくなる。
「・・・ていうか、やっぱり、気付いてたんだ・・・あれがあたしだって・・・・」
「俺が女を見間違えるわけないだろ」
「でしょうね・・・・・・」
 なんとなくそうじゃないかとは思っていたけど、とため息をつく香。
 信号が青に替わり、車列が動き出す。
 二人の車も動き出す。
「じゃ、さっさと帰って続きをするぞ」
「え、つ、続きって・・・」
「も~ちろんキスの続きって言ったらもっこりに決まってるでしょ♪」
 撩のその言葉に香の全身が一瞬で茹で上がる。
「嫌か・・・?」
 撩の問いに香は茹で上がったまま俯き小さく首を横に振った。
「いやじゃ・・・ない・・・・」
 あまりにもあっけなく誘えた自分に驚きながら撩は、香の肩をそっと抱き寄せた。
   

『すべてがFになる』のドラマ

C・H原作のラスト

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No title

こんばんは。
ご無沙汰しております。
覚えておいででしょうか、ふぶきです。
久しぶりに訪れたらお話がアップされていて、読んだら感激してしまい、コメントさせていただきたくなってしまいました。

本当に、ああ、こんな風に二人が結ばれていったのならうれしいな、と思いました。

とっても素敵な話を創ってくださってありがとうございます。

名前: ふぶき [Edit] 2014-09-22 23:34

Re: No title

おひさしぶりです、もちろん覚えていますよ~。
ブログがずっと更新されていないのでどうされてるんだろうと思っていました。

まさかふぶきさんから感想がいただけるなんて思ってもみなかったので驚きましたが、そんなふうにおっしゃってくださって、本当に嬉しいです。
こちらこそどうもありがとうございました。

名前: ブルーキャット(管理者) [Edit] 2014-09-23 17:03

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